山口商工会議所

入会案内

会頭メッセージ

message

山口商工会議所 会頭 河野康志

継往開来『調和』と『ときめき』のまち、山口をつくりあげよう

山口商工会議所 会頭 河野康志

 山口商工会議所では“先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くこと”を意味する『継往開来』をスローガンに掲げています。
 山口市は室町時代に大内氏によってその礎が築かれ、西の京と言われるほど大いに栄えました。幕末には明治維新策源地として中心的な役割を担いました。これら歴史が織り成す中心市街地は、伝統文化が今でも随所に根付くわが町の誇りです。伝統的な町並みや文化財、風習、お祭り等、先人の残した文化を受け継ぐ事は、私たちの大切な役目です。と同時に、時代に合わせて発展させていく事もまた大切だと思います。
 大内氏は朝鮮半島や中国大陸との交易を通じて財を成し、豊かなまちづくりへと投資し、国際文化都市山口を作り上げました。当時は京の都に次ぐ規模の町であったと言われています。雪舟ら文人墨客が山口に集ったのも、フランシスコ・ザビエルが日本で始めてキリスト教の教会を建てる事ができたのも、大内氏の“進取の気風”があったからこそであると思っております。
 日本の地方都市が抱える共通課題『人口減社会』ですが、山口市も30年後には人口が約28%減少するという、極めて深刻な予測がでています。人口減は消費減に直結し地域経済への影響は測り知れません。山口市は1市5町が合併して誕生し、その後、山口都市核、小郡都市核という特徴が異なる2つの都市核を中心にした市街地整備や地域活性化事業が進められてきました。結果、5年間でこれら都市核を含む人口集中地域(市内総面積の2.2%)に総人口の約50%が集積し、さらに山口都市核には約5千人、小郡都市核には約2千人の人口増が認められ(2015国勢調査)ました。これは歩いて暮らせる“コンパクトなまちづくり”が着実に進んでいる事の表れであり、今後もコンパクトシティに向けた取組みを進めて参りたいと考えています。
 山口商工会議所では、『経済まち戦略5カ年計画』に則り、地域経済の活性化事業を今後も進めて参りたいと考えております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

山口商工会議所 会頭 河野康志 
(株式会社マルニ 代表取締役社長)