2024.11.01 総会・常議員会
臨時議員総会 会頭挨拶
山口商工会議所の議員の皆様
本日は臨時議員総会にご出席いただき、誠にありがとうございます。
本日11月1日を迎え、現役員一同の任期も残り1年となりました。私も現職として3期8年間を務め、いよいよ締めくくりの1年を迎えます。この責任を全うするために、改めて決意を新たにしております。
さて、この度の衆議院議員総選挙を機に、政治情勢が大きく変わろうとしております。我々商工業に携わる者にとって、政治の動向は日本経済に影響を及ぼす重大な要素であり、今後の行方を慎重に見守っているところです。
特にこの5年間は、急激な円安、エネルギー価格の高騰、人件費の増加が続き、中小企業の経営環境が一層厳しさを増しています。本年は政府主導での最低賃金の50円引き上げに加え、「2020年代に最賃を1500円」という新たな目標も掲げられ、今後、毎年100円近い引き上げを伴うものであり、日商や経団連からも、地方の中小零細企業は立ち行かなくなるなどの懸念が表明されています。
価格転嫁という選択肢もありますが、現実はそれほど甘くはありません。中小零細企業の現状や実態に即した政策対応が望まれます。また、経済対策についても単なる「ばらまき」ではなく、持続可能な、経済の好循環をもたらす支援策を切に願う次第です。
本日は総会終了後、議員の皆様との懇談会も予定しております。湯田温泉での会場確保が叶わず、この場での開催となりましたことをお詫び申し上げます。
以上、総会開催にあたってのご挨拶といたします。
令和6年11月1日 山口商工会議所会頭 河野康志