建設部会「視察研修」を行いました

２月１７日(金)島根県江津市において建設部会(作間部会長)が１２名参加の下、視察研修を行いました。まず島根県江津市役所で担当者から｢有福温泉再生プロジェクト｣の説明を受けました。有福温泉はかつて山陰有数の温泉街でありましたが、時代の変化もあり、客数が近年ピーク時の半分以下にまで減少しました。そこで、有福温泉を再生すべく、地域の各関係者が話し合って事業の調整やマネジメントを開始し、現在、有福温泉振興会が｢温泉地まるごとホテル｣の完成を目指してまちづくりを行っておられるところです。

次に、江津市役所旧庁舎の視察を行いました。鉄筋コンクリート造の旧庁舎は、吉坂隆正氏が設計し、P.C構造を利用した珍しい建物となっています。建築から約６０年が経った今、建物を解体するか保存するかで多くの議論がなされ、現在のところ再利用する方向で検討を進めるべきとされています。

続いて、有福温泉活性化にも関わり、農産物生産活動から飲食業まで活動している広島の株式会社EVENTOSが２０２１年１０月にオープンしたイタリア料理店｢有福BIANCO｣を訪れ、浜田港水揚げの魚介類や地元の野菜を使用したランチを味わいました。

最後にShowcase Hotel KASANEを視察し、SUKIMONO株式会社 代表取締役 平下茂親氏より、有福温泉活性化及びShowcase Hotel KASANEへの思いを伺いました。Showcase Hotel KASANEは２０２２年７月３０日にオープンしたホテルで、部屋の中には島根の作り手たちが手がける美術工芸品や家具が設置してあり、そこを訪れれば特別な空間が味わえます。｢Showcase Hotel KASANEを始め、有福温泉に多くの方に足を運んでいただき、有福温泉街がより活性化することを目指しています｣とのお話がありました。

視察研修を通じて、島根県江津市に住む方々が熱い思いを持って活動していることがわかり、とても充実した視察研修となりました。