[河野会頭3期目スタート]会頭就任挨拶
11月1日、山口商工会議所会頭を拝命致しました河野康志です。第18代3期目となりますが、議員、会員の皆様の負託に応えられるよう、精一杯努力し、諸課題の解決に向け全力を投入したいと存じます。
併せて役員体制も大きく変わりました。河村利夫副会頭には引き続き副会頭を、椙山一生さん、臼渕厚史さんの両名が新たに副会頭に、田中真樹さんはSDGs特任委員長役員として、年齢層も40代から60代までと幅広く、練達の役員各位のご就任を得ました事は、何にも増して心強い事であります。
新型コロナウィルス感染症による世界的なパンデミックを経て、社会経済は大きく痛みました。さらに、原油などの資源価格の高騰や、行きすぎる円安による輸入物価の押し上げで、市民生活はもちろん、事業継続に赤信号が点滅中です。紛争、気象変動、感染症等、私たちは数多くの困難に直面しており、今後、安定した暮らしを、仕事を継続していく為にも、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組み、前進したいと思います。
山口市の面積は約1千㎢と、全国791市の中で21番目の規模を有しており、人口集積のみられる都市部だけでなく、中山間地域ののどかな田園風景が広がる、美しい地方都市です。これもひとえに山口県央商工会、徳地商工会の皆さんが長年、中山間地域の経済を支えてきたからです。一方で山口商工会議所が担う都市部は、中小企業が生き生きと活躍し、住みよさ、子育て環境の良さ、高齢者に優しい都市としても大いに注目を集めています。今後は、オール山口の名の下で、商工会と商工会議所がしっかりとタッグを組み、山口市さんとも今まで以上に連携し、中小企業のデジタル化、DX推進による人材不足の解消や、地域内での経済循環型社会の確立にむけた事業支援や新産業構築支援など、今までよりもハイテンポで支援を進めたいと思います。
「持続可能な社会」を実現することは、一つの地方都市だけで到底、完結するものではありませんが、身近なところで第一歩を踏み出さねば何も成すことは出来ないでしょう。この様な考え方の下、委員会を新たに3つ設置したいと考えています。コンパクトシティ推進委員会、新山口まちおこし委員会、会員拡大交流委員会です。部会構成について変更はありません。SDGs特任委員長が推進する商工会&商工会議所連携協議会と共に、これからの任期中、会議所本来の役割を見直し、活発な部会活動、或いはこれら新設の委員会活動を通じて全商工業者の意思を重んじ、着実な施策を打ち出し、オール山口で実行に移して参ります。
以上、簡略ではございますが、所懐の一端を申し上げ、今後一層のご支援をお願いし、就任の挨拶と致します。
令和4年11月1日
山口商工会議所 会頭 河野康志